ブログ

2025.09.04

手描きで織りなす十文字

今回は、いつものおかだやでの「元の魅力に一つプラスして」のお直しではなく、出来る限り元の状態へ補修したお着物をご紹介いたします!

とても着られる状態ではなく、捨てるに捨てられないお母様愛用のお着物。

そのお母様の想いを叶えたいと思い、ご依頼を承りました。

十字の縫い目が広がっていたお着物は、無数に糸が切れたり抜けたりしており、大変な状況でした。

その数なんと100箇所以上!

糸が切れている部分は、細い糸に見えるよう極細の線を描き入れ、

抜けている部分は、針で一つ一つ縫っていきました。

また、黄ばんで汚れている箇所は、生地に似た色を乗せて補修。 

Before

After

完成したお着物をご覧になったお客様は、

「あれほど無数に糸が出ていたものを着ることができて嬉しい」
「信じられないほど綺麗に直してもらいました」

と、ご満足いただけました!