2020.06.06
オーダーメイドならではの先紋
黒留袖には格の一番高い五つ紋を入れます。
背中の真ん中と両袖の後、前の左右胸の位置と5つ入ります。
市販の留袖の紋の位置がどうなってるか見たことありますか?
まだ買い手がついてない間はどんな紋が入っても良いように紋位置を白く丸で抜いてあります。
それを石持(こくもち)といいます。後から紋を描き込めるようにしてあるんですね^^
ですが、
おかだやの留袖はゼロからのオーダーメイドです!
生地を染める前からお客様の紋は決まっているので先紋ができるのです〜!
先紋(伏紋)とは白生地の段階で紋の部分に染まらないように糊を置いて生地を染め上げることをいいます。
初めは石持でも先紋でも見た目には変わらないですが、
何十年と経つと石持はやっぱり後から描いたところと地色に少し差が出てきます。
おかだやは何十年と孫子の代まで引き継いでもらえる着物を、、と考えて日々着物をつくっているので先を見通して先紋のお勧めをしています。
紋を伏せるのもその専門の職人がいます。細か〜い小さい紋の型を彫って正確に伏せる特別な技術です。
先紋であるというのはオーダーメイドでつくった着物だという証拠でもあります。
良い着物をオーダーでつくったと代々、子に伝えて大事にしていただきたいですね^^
この度のS様の留袖、シルクロードの留袖のS様(どちらもS様でしたね。。)
先紋で留袖をつくっています。
今回のこの2枚の留袖は「もう一工夫」、紋にこだわりがあります・・・😉
それはまた次回、紹介しますね!