2019.03.08
染め替えと柄入れ
「この色、着ないから色を変えたいの。」
「あと、本当にほんのちょっと、ちょっとだけ柄を描いてくれる?」
そういってお持ちになられた着物はこのような色でした。
すみません。染める前の着物を撮っていないので、近いお色のお店にあった箱を写しております(ご本人様のアイデアでこうさせていただいております)
どんな雰囲気にされたいか、どんな場面でお召しになられたいか、どんな色がお好きか、色々伺って色を決め、染めさせていただきました。
「鉄紺(てつこん)」という色です。写真では伝わりにくいかと思いますが、わずかに緑みを帯びた暗い青色です。
裾にほんのちょっとだけ柄を入れています。
ちらちらっと小さな四角をちりばめました。
偶然にも先日お求めいただいた帯締と色目も雰囲気もよく合って「わざと合わせたみたいだね」と驚かれると共に「これなら帯でいろいろ遊べるし、ずっと年を重ねても着れるわ」と大変喜んでくださいました。
ただ・・・
撮影をさせていただく際どうしても気になった点が・・・
○で囲ったところにわずかですが白いシミのようなものが。これは染める前、元々の生地にあったもので、染めて出て来てしまったものです。
そこで、そこの部分にも四角を描かせていただくことに。ここだけ描き足すとバランスが悪いので、いくつか描き足させていただきます。
お受け取りの際、偶然とても合った帯締と合わせたい帯を持ってきてくださるとのこと。
またご紹介させていただきます!