2018.07.24
保管の前のお手入れも影響しています
しつこいようですが、洗いの話です。
先日お持ちになられた留袖。
汗をかかれたまま洗わず保管しておられたか、洗ったけれどもきちんと汗抜きをされていなかったか、どちらにしても汗が残っていた為このようなシミが出きてしまったと思われます。
衿もそのまま片付けられたようでした。
「保管の仕方が悪かったんかね」と嘆かれる方も多々いらっしゃいますが、保管の前のお手入れも大きく影響しています。
きちんと洗って、汗や雨の対応もしていれば、結果は違っていたと思われます。
「とは言ってもどこに持っていけばいいかわからないのよね」
よく聞くお話です。近所のチェーン店でも大丈夫か、「着物クリーニングできます!」とうたっているところは大丈夫なのか。
想いが詰まった着物、大切な着物、信頼できる所にお願いしたいと思うのは当然だと思います。では、信頼できるお店とは?
ちゃんと診断してくれるお店!
「汗をかいたか、雨にはあたっていないか」「いつのシミなのか、何のシミなのか」聞いてくださるお店、一枚一枚きちんと見てくださるお店、それに対してどのような対応をするか教えてくださるお店、必要な情報を伝えてくださるお店。
そんなお店でしたら信頼できるのではないでしょうか。
着用後に毎回洗わなくてもよいのですが、留袖などしばらく着る予定がないものは保管前に洗いに出して、それから保管していただけたらと思います。