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2018.07.20

古典柄の色留袖

千葉のお嬢様に色留袖を作ってほしいと九州のお母様からご依頼がありました。お嬢様とどんなものをイメージされているかメールでやりとりしたり、こちらのイメージ画を双方に送らせていただいたり、帰省された際ビデオ通話をさせていただいたり。

出来た実物大の下絵がこちら


江戸中期の頃の古典柄を参考に御簾と貝の桶と花と蝶を配して柄を構成しました。
お嬢様の雰囲気に合わせて色をいれ、地色もご本人に合う色を考えました。

随所に一珍糊の技法や小紋箔などの技法を取り入れています。

白い線で囲んだ部分の青い部分に一珍糊の技法が使われています。

貝の桶、全ての柄が違います。

御簾も色と柄を変えています。

御簾の縁に小紋箔が使われています。

昨日九州から見に来てくださいました。

この優しい色と柄がよくお似合いで、ご本人様もお母様も一緒に来られた親戚の方も喜んでくださいました。
一緒に来られた男性「わしはよぉわからんが、ええもんじゃゆうのはわかる」ありがたいお言葉です。