2018.07.18
大人になっても着れるように仕立てました
小学1年生、身長120cm弱。浴衣が欲しいと来られました。
120cmのサイズの浴衣もあるのですが、「すぐ着れなくなるよね~」とお母様。
そこで、絞りの浴衣地を使い、本身仕立て(本裁ち)で子供の大きさに仕立てました。
本裁ちとは通常の裁ち方、つまり大人物と同じ裁ち方のことをいいます。なので、この着物を解いて大人物に仕立て直すことが出来るということです。
大人と同じに裁っても巾や丈を縫いこんで子供用の大きさに縫いあげており、それを今のサイズに肩上げ、腰上げをしています。
大きくなるにつれ、この上げを解いていき、13歳を迎えるころ大人用に仕立て直すとずっとずーっと着ていただけます。(成長の度合いにもよりますが)
今は可愛らしい赤い兵児帯を合わせていますが、おねえちゃんになった頃には黄色などの帯を合わせ、大人になったらシックな色の帯を合わせる、そうやって雰囲気も変えていけます。
お嬢様ご本人が選んだこの柄。「写真撮らせてね」とお願いしていたら、ちゃんと来てくれました!
ばっちりポーズも決めてくれたので(^^)
「もういっこ、もらってもいい?」「キャラメル~♪」
なんとも可愛い!
仕立て直して長く着れる、着物の素敵なところです。