2018.04.11
柄を描くことで蘇った夏の着物
以前創らせていただいたお着物を写真に撮らせてほしいとお願いしていた方が持ってきてくださいました。
夏のお着物です。
この着物、うっかり窓際にかけっぱなしにしてしまい、ムラにやけてしまった無地でした。
夏のあの日差しにあたったままです。やけてしまいます。
お気に入りの生地だったので何とかなるかとお持ちになられたもの。
そこで、夏のお着物ということで、涼やかさを出したいと思い、舟を描きました。
こんなに大きな船を一艘だけ描くというのは今時ほとんどありません。
舟に葦の葉をかけることで、舟の強さを緩やかにし、また着姿も美しくなっています。
様々な柄が描かれた美しい舟です。
出来上がったものを見て大変喜んでくださいました。
今回、ご紹介させていただくにあたり確認をとったところ、「手入れが悪いって書いていいよ」と言ってくださったご依頼主様。
なんとおおらかな。。。
それだけ喜んでくださったのだと勝手に思っております。