2021.04.02
おはしょりが白い振袖
固定概念にとらわれないおかだや
おかだやでは出来上がっている絞りの着物にさらに色を加えて鮮やかな新しい着物に生まれ変わらせることを得意としています!
着物業界での固定概念から外れた発想です。
- 絞りの上からさらに染めをすること
- 絞りの生地の裏にゴースという縮みによる狂い防止の生地を縫い付けてあるのを
- 絞り独特のシボをあえて引き伸ばして平らに近くすること
絞りの着物の着姿の美しさを求めて固定概念を取っ払って考えています!
白と紫の2色のモノトーンの振袖を染めることができますか
そんなおかだやで絞りに染めを加えることを知っている方の紹介で、
「白と紫の2色のモノトーンの振袖を染めることができますか」
と、振袖の相談に持って来てくださいました。
振袖の胴の部分が白くなるようにグラデーションになっています。
これが、着付けをするとお端折りが真っ白に。
帯と裾の間に体を横に切る線が入るので着姿がカッコよくないとの悩みでした。
お端折りに色や柄を入れて欲しいという要望です。
でもお端折りに柄を足すだけでは様になりません。
着物としての美しさも考えると全体に色を入れた方が美しくなります。
予算もお伺いしながら…
でもおかだやの友禅作家の「良いモノをつくりたい!」というこだわりとプライドも…
振袖のお直し完成
なんと白く柄がなかった部分にも裾や袖底の柄と調和の取れた柄を考えて入れてくれました!
最初の要望通りお端折りにも柄が出るように、お袖にも柄が足されました。
一度染め上がってきて、やっぱりもう少しお端折りに色が欲しかったので後から紫でぼかしをさらに入れました。
背の高いスレンダーなお嬢さんには裄が足りず短かったので、
仕立て直しの時に、絞りを湯のしで伸ばして裄を長くしました。
成人式は生憎延期で8月になったようです。
でもお友達と振袖を着てお出かけしてくれたようです!